子供のころ、動物や昆虫が好きでよくアーネスト・シートンの「シートン動物記」を読みました。その中でも印象的だったのが、オオカミ王・ロボの物語で、かつては全米で大ヒットし映画化もされた作品です。実際に彼がニューメキシコ州で経験した話に基づいて書かれた本ですが、もうおわかりの通り、ロボとはスペイン語で「オオカミ」の意味。原書のタイトルは “Lobo, the King of Currumpaw” 「ロボ―カランポーの王」。
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ロマンスという語は、スペイン語の「ロマンセ(romance)」ないしは「ロマンサ(romanza)」にさかのぼり、もともと史実や伝説をテーマに中世以後のスペイン文学で使われた1行8音節の物語詩。説話や口承文学を指すものだったのが、音楽用語にも取り入れられ、抒情的な楽曲に題名として使われるように。もちろんそれらの文学や音楽以外にも、ロマンスとは「ロマンス語の」(伊・西・仏・葡などのラテン語系言語の総称)としての意味もあります。
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エル・シドはスペインのレコンキスタ(718~1492年)における英雄、11世紀末にかけて活躍した人物で本名はロドリゴ・ディアス・デ・ビバール。エル・シド・カンペアドール(El Cid Campeador)「勇者シド」としてスペインでは知らない人はいません。シドとはアラビア語のスィーディー(syyid)「主人、主君」が、イスラム支配下のアンダルシア地方の方言としてなまったもの。「わがシドの歌」(Cantar de Mio Cid)はスペイン最古の叙情詩としても有名。
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イギリス人のジョナサン・スウィフト作の「ガリバー旅行記」の中に登場する空中に浮かぶ島の名前です。最近では宮崎駿監督の「天空の城ラピュタ」のほうが有名かもしれません。
とこころでこのラピュタ、皮肉屋のスウィフトは社会風刺を「ガリバー旅行記」に織り交ぜましたが、ラピュタもその一つといわれています。laputa、スペイン語で la puta[ラ プタ]は「売春婦、淫売」の意味になります。当然のことながら、スペイン語圏ではアニメのラピュタは「空飛ぶ城」(el castillo en el cielo)という意味の名前に変更されています。
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精神科医であり、著名な作家でもある「なだいなだ」氏。アルコール中毒の研究などでも知られる医師ですが、「なだいなだ」はもちろんペンネーム。スペイン語の”nada y nada” 「何もない、そして何もない」の意味。スペイン人が使うのか、今度聞いてみたいと思います。
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フランスの文豪ヴィクトル・ユーゴの原作の「ノートルダムの鐘」、何度も映画化されていますが、もしかするとディズニーアニメ映画がいちばん有名かもしれません。この作品の中で描かれるのがせむし男のカジモドと美しいジプシーの踊り子、エスメラルダの心の触れ合い。スペイン語でエスメラルダとは「エメラルド」の意味。ちなみに原作とディズニーアニメの結末は違います。
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アントニオ・バンデラスやアラン・ドロンの主演をはじめ、これまで何度も映画化されてきた「怪傑ゾロ」。最近も「レジェンド・オブ ・ゾロ」というタイトルで映画が公開中ですが、原作はアメリカ人の作家、ジョンストン・マッカレーの書いたスペイン領カリフォルニアで活躍する黒い覆面のヒーローの冒険劇です。ゾロとはスペイン語で「雄ギツネ」の意味。転じて「ずる賢い」といった意味も含みます。つづりを見ればわかるとおり、スペイン語の発音は「ソロ」と濁音にならず、巻き舌の音です。
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小説のジャンルで、ピカレスク小説というのをご存じですか? このジャンルの主人公は悪漢でありながらも、自分の才覚と知恵で生き抜く憎めない人物で、社会を風刺した要素も含まれています。スペイン語 pícaro「悪党、悪者」[ピカロ]の形容詞、picaresco「悪党の、悪漢の」 を語源としています。ピカレスクは日本語で、「抜け目のない」といった意味でも使われます。
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