ガラスの異称でよく知られるビードロ。ビードロとは息を吹き込み、ガラスの弾力性を使って音を出す細工で、その音から別名ポッペンとも呼ばれます。室町末期に長崎に渡来したオランダ人が製法を伝えたとされますが(広辞苑から)、その語源はスペイン語と同源のポルトガル語のvidroから由来するもので、その意味は「ガラス」。現代スペイン語ではvidrio[ビドリィオ]が「ガラス」を意味します。余談になりますが、ガラス球のビー玉はビードロの「ビー」からきているという説や、ほかにも不良品を指すB玉という製造会社の用語からきているという説などもあります。
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スペインの街角のいたるところで見かけるバル、スペインとは切っても切れない関係にあります。barのつづりだけ見れば、英語からきている日本の「バー」を想像する方もいるかもしれませんが、スペインのバルは立ち飲み、立ち食いを主とし、コーヒーなどのアルコール以外に軽食なども扱う店です。「バル」=スペイン独特の飲食店で日本語でも「バル」と記憶しておくといいでしょう。最近では説明の不要な外来語として認識されつつあるスペイン語だと思います。
余談ながら、飲食店の区別はこちらです。
http://www.spaingo.jp/bkn078.html
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タバコの語源は諸説ありますが、中南米で吸われていた草が新大陸発見以降(1492年)ヨーロッパに伝わり世界に広まったのは確か。日本にはそれが戦国時代にスペイン語またはポルトガル語を経由して日本に伝っているのも間違いないようです。
「タバコ」は以前から「薬草類」をスペインではtabacoという言葉を用いており、その言葉を中南米の草にあててたという説や、ほかにも西インド諸島のインディオ言葉で「喫煙用パイプ」の意味、「トバゴTobago島」(現在のトリニダード・トバゴ)に生えていた草から名づけられた説(ほとんど否定されているそうです。タバコと塩の博物館HPから)など諸説に分かれます。
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ジャニーズでNEWSのメンバーである、山下智久のソロデビュー曲「抱いてセニョリータ」。言うまでもなくセニョリータはスペイン語。意味は「お嬢さん、未婚女性」ですが、特に中南米では「お嬢さん! お姉さん!」などの呼びかけで使われます。スペインでは地域にもよりますが、あまり使われないそうです。「アミーゴ」「ジョバイロ」…と最近の歌にもスペイン語が交ざっていますね。
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関東ではあまり聞きませんが、関西ではときどき聞く「スベタ」。この「スベタ」とは顔かたちが醜い女性のことで、それをののしる語。スベタとは江戸時代に流行語となったそうですが、もともとは室町~安土桃山時代にカルタの伝来とともに、その札の名前が「スベタ」としてスペイン語と同形同源のポルトガル語から流入。つづりはespedaで「剣」(スペード)の意味。スベタは点数にならない札でつまらない札から、ののしりの言葉として転じたと考えられます。 しかし、素札(すふだ)から「スベタ」に転じたという説もあります。「ズベ公」のズベも一説では「スベタ」から。ちなみにトランプのスペードはこのespedaが英語のspadeとして借用されたもの。
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戦国時代に来日したポルトガル人が伝えたといわれるカステラ。もともとはポルトガル語のpão de Castilla、スペインの「カスティージャ(リャ)王国のパン」の名で伝わったのが、「カステラ」になったといわれています。なお、Castillaとはもともとはラテン語のCastella「砦」の意味から。現代スペイン語でCastillaはスペイン中央部の地方を指すカスティージャ(リャ)地方を指します。
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「ピンからキリまで」とは説明するまでもなく、「最上等から最下等なものまで」の意味。実はこのピンとはスペイン語と同源・同形のポルトガル語pintaが変形したもの。伝わったのはカルタと同時に戦国時代と考えられます。スペイン語の意味は「点」の意味。同じようにカルタやサイコロの「1」の数をピンというのもここから。なお、キリとはやはりスペイン・ポルトガル語のクルスcruz「十字架」の意から転じて、「10」の意味で用いられていたところに由来します(広辞苑から)。
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砂糖水を茶色くなるまで熱して作られるカラメル。料理などでも使われるこのカラメルは、スペイン語のcaramelo「飴(あめ)、キャンディー、キャラメル」の意味(ポルトガル語も同形同源)。英語のキャラメルももともとはスペイン・ポルトガル語を源にしています。また、語源を同じくする、カルメ(軽目)焼き(カラメルを固めたお菓子)は昔、屋台で見かけましたが、最近はあまり見ませんね。日本にはカステラなどと同時期(戦国時代・安土桃山時代)に伝来したと考えられています。
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あまりも有名で、いろいろな説がありすぎてあえてこのコーナーで取り上げてこなかった言葉のひとつ、てんぷら(天麩羅)です。数多くある説でラテン系の言語の影響をを大まかにまとめると・・・
(1)テンポラ témpora (スペイン・イタリア語)
「季節の初めの3日間に祈りと節食をし、その際獣鳥肉を食べず、魚鶏卵を食した=四季の斎日」
(2)テンポラス têmporas(ポルトガル語)
「斎日」
(3)テンプロ templo (スペイン語)
「寺院」(教会料理として食されたいたことからか?)
(4)テンペロ tempero(ポルトガル語)
「調味料・調理」(調味料と料理名を誤認したことからか?)
追加情報
カトリックの四季の初めの断食と祈りの期間(ポルトガル語辞典では一週間、real academia españolaの大辞典には日数は書いてない、長崎の神父さんは3日間と言う)のことで、おそらくキリスト教の古代、中世、近代、現代と言う風に慣習も変化(特に日数の短縮など)したものと思われます。
Temporasの時期になるとバテレン(キリスト教の神父・宣教師)は肉を食べず、代わりに野菜や魚のフライを食べ、揚げ物はテンポラの揚げ物と呼ばれ、後にテンポラだけで呼ばれるようになったものと考えます。語源説が多くなるのはこの時期の言葉の特徴です。徳川時代になり南蛮語が地下にもぐったため、江戸中期になるとポルトガル語との関係が不明になったり、意図的に中国語や大和言葉に語源を求めたり漢字を当てたりしたためだと思われます。
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アラビア語のジャッラ「つぼ、瓶(かめ)」がスペイン語と同源同形のポルトガル語に入り、日本に伝わったとされるジョウロ。スペイン語の意味は「水差し、つぼ 」なのですが、jarroとなるとjarraより口が細く柄が一つしかない水差しを意味します。発音はジャの音ではなく、[ハら]となるので気をつけてください。
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